2013年3月12日火曜日

誤算

過去のブログを振り返るなんて、
ほっとんどしたことがなかったんだけど、
昨日をきっかけに、
311以後の分をいくらか読み返してみた。

結構マトモなこと書いてるじゃん。

これ正直な感想です。

連日、
「アキレス最後の戦い」を聞きながら、
職場に向かっていたなぁと思い出す。

でも決定的に間違っていたことがあった。

枝野はあの体験で大きく成長すると思ったが、
間違っていた。

この国は、
個人個人や組織の部分部分は、
非常に誠実かつ緻密に仕事をするけれど、
致命的なのはだれも責任を負わないということだ。

あの当時、
日本の最高責任者はどう考えても菅直人首相であった。

なのに、
彼の下に正確な情報が上がらなかった。

誰かが意図的にかくしていたというよりも、
組織の下部から上部に情報が上がるあいだに、
蒸発してしまうように消えて行った感じ。

あらゆる情報が首相に上げられるはずはないのだが、
無限ともいえる情報の中から何がコアなのか、
そこを見極め精査するように、
組織そのものがなっていない。

これは政府のみならず、
おそらく日本的組織のすべてに当てはまるように思う。

思い出されるのは、

「知らなければ嘘をつけない」

という言葉だ。

日本の組織ではとかく、
トップに重要情報を知らせない。

これはマズい事態を知られたくないという悪意ではなくむしろ、
知らなかったら責任を問われないから知らせないでおこう的な、
日本人特有のKY的な精神風土があるように思われる。

トップを守るため的な。

平時においてはそれでもいいのかもしれないけれど、
緊急事態においてはそれが命取りになる。

「あ〜それ俺聞いてないことにするから」

そんな上司がいる組織は末期的だけど。

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