2009年7月3日金曜日

野生

マイケル・ジャクソンの遺言状が公開された。

資産550円には格別の驚きはないが、
その遺言状にマイケルがサインしたのが、
2002年7月、
つまり彼が42歳の時だったことには、
少し悲しくなった。

どうやら基金を設立したのを機に、
ということらしいが、
今のぼくより若い年齢で、
自分の死後のことまで考えていたわけだ。

彼の年譜を見ると、
その年の11月に、
彼は自分の幼子をホテルの窓から宙づりにするという、
例の奇行を起こしている。



彼の死について、
ビートたけしは先週末のテレビで、
意味深長な発言をしていた。


「ライオンは凶暴だけど、檻に入れると魅力がなくなるんだよね」


マイケルのような人物の行動に、
法律や道徳や倫理感を安易にあてはめてはいけない、
そういう意味だと理解した。



ちなみに、
ぼくは子どものころから、
動物園というのがあまり好きではなかった。

アフリカのサバンナや、
南極の氷原や、
ブラジルの密林や、
大海原で、
ある日突然生け捕りにされ、
連れてこられた動物たちを見ていると、
やっぱり少し悲しくなる。

聖人君子を気取る気はない。

世界中にそういう施設があっても、
仕方ないとは思う。

でも、
ちょっと多すぎるのではないか?

日本動物園水族館協会に加盟している施設だけでも、
約160か所だという。
非加盟施設もあるだろうから、
実数はもっと多いはずだ。



野生をはく奪された動物は、
世界中だとどれくらいになるのか。

檻の中のライオンは、
サバンナの夢を見るのだろうか。


●都会のカラスの方がよほど野生だ●グリーン・ピースよ。捕鯨反対より、動物園反対だろう。

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