2009年7月20日月曜日

固唾

これがゴルフなのか。。。



全英オープン最終日、
18番ホールパー4。

トム・ワトソンはこのホール、
パーで行けさえすれば、
ゴルフ史上に残る金字塔を打ち立てるはずだった。



2打でグリーンまで来た。

あと2パットで、
本人、
家族、
関係者、
すべての人の夢がかなうはずだった。

総立ちで出迎えるギャラリーの中には、
泣いている人もいたと思う。

そこで出た強気と弱気。

最後の3パットに、
ゴルフが持つ魔力のすべてが凝縮されていた。



プレーオフになった時点で、
4日間72ホールを戦い抜いた、
還暦間近の伝説のプレーヤーの中の、
何かが切れてしまったのだろう。

今、
戦いの幕が下りようとしている。

勝者と敗者。

長年ゴルフを見てきたけど、
勝負事に避けられぬ非情を、
これほど強く感じた事はない。



かなえてほしい夢だった。

見せてほしい奇跡だった。



つくづく、
ゴルフは人生だ。


●この大会は「ワトソンが優勝を逃した大会」として長く記憶されるだろう●ちょうど18番ホールあたりで、わが家のあたりは大変な雷鳴が鳴り響いていた●「チェンジリング」(クリント・イーストウッド監督)をDVDで。恐るべき実話だ。

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