英国特有のリンクスコースは、
さすがにもう、
甘い顔はしてくれなかった。
全英ゴルフ2日目は、
突風や大雨に見舞われ、
石川遼はスコアを大きく崩し、
予選通過もならなかった。
いい予感より悪い予感が当たるのは、
いい方は、
単なる楽観的見通しに過ぎないのに対して、
悪い方は、
経験に基づく直感だからだ。
30年もTV観戦してくれば、
このコースで風が吹いたら石川がどうなるかぐらい、
察しはついた。
ただ、
予選は何とか通ると思っていた。
誤算があったとすれば、
同組のタイガーが予選落ちしたことだ。
彼が本来のタイガーであれば、
石川の潜在力が引き出されて、
あそこまでスコアを崩さずに済んだかもしれない。
牙をむいた自然の中で、
二人はまるでシンクロするように失速し、
最後まで這い上がることできなかった。
ぼくには共倒れに見えた。
しかし石川は、
タイガーと回ったこの二日間の、
一挙手一投足、
一打一打を心に刻み、
技術的にも精神的にも、
確実に強くなっただろう。
かけがえのない経験を糧に、
明日はもっと強くなる。
今の彼の進化速度は、
目を見張るものがある。
予選突破どころか、
タイガーと優勝争いする日も近いだろう。
いい予感だが。
●自然は怖い。北海道・大雪山系の遭難の犠牲者は10人になった。ガイドも登山者も、いずれもベテランだったという。ベテランでも想像できぬほどの、自然の猛威が襲ったということだろう●ペンギンさんと立ち話。お互い忙しくて何より。
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