我が家の前には、
幅2㍍ほどの用水路があって、
今はコンクリートできっちり固められ、
きれいに整備されたが、
子どものころは「どぶ川」だった。
水量は今よりずっと多く、
藻が一杯生えていて、
ドジョウやメダカのほかに、
アメリカザリガニがいた。
道路を挟んだ向こうには、
阪急電車の線路があり、
今は頑丈な鉄柵も、
そのころは恐らく枕木を再利用した、
黒い木が突き刺してあるだけで、
周囲にはセイタカアワダチソウが繁茂していた。
この植物は枯れると、
茎が固く枝のようになり、
絶好の遊び道具だった。
アメリカザリガニとセイタカアワダチソウ
どちらも、
ぼくの子どものころの思い出と、
切っても切れないものだ。
同時に、
どちらもアメリカ大陸からやってきた、
外来種である。
フランス料理のエスカルゴになる欧州原産のカタツムリが、大阪府内の団地内で大量に繁殖していることが、滋賀県立琵琶湖博物館などの調査でわかった。国内での報告例はないが、このカタツムリは繁殖力が強く、海外では農作物に大きな被害を出している。住民らは12日、日本自然保護協会の協力で観察会を開き、駆除に乗り出す。(asahi.com)
フランス料理では重宝される食材も、
ここでは完全に厄介者扱いだ。
ぼくが子どもだったら、
絶対捕まえて食べてみたいと思うだろう。
それにしても、
エスカルゴの養殖は、
世界的にも難しいらしいのに、
不思議な話だ。
ま、
生命力とはそんなものかもしれない。
セイタカアワダチソウは、
他の植物の成長を抑制する物質を出すという。
縄張り争いをしているわけだ。
ギリシャ語の「互いに」と、
「一方が他方に障害を与える」という言葉を合成して、
アレロパシー(他感作用)というそうだ。
ところがこのアレロパシーが、
自らに作用することがあるらしい。
最近、
セイタカアワダチソウがめっきり減ったのは、
そういうことも一因だという。
自分が出した毒で、
自らを痛めつける。
これぞ自業自得。
●「MR.BRAIN」終了。とびとびに見たが、綾瀬はるかだけが突出して光っていた。
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