2009年7月22日水曜日

在庫

企業が抱えた大量の在庫を、
買い叩いて仕入れ、
ネットで売りさばく商売が、
結構流行っているらしい。

今日のテレビ大阪「ガイアの夜明け」で紹介していた。

もちろん、
そのままで売れるなら、
在庫になどならない訳で、
不人気商品を売るには工夫が必要だ。



北海道のある会社は、
足が1本だけ取れたカニっていう、
例の「わけあり」戦略だった。

ところが実際には、
付いている足が1本だけなんてのがあって、
客からのクレーム処理に追われていた。

一方で、
別の女性社員は、
生キャラメルの切れ端を見て、
「いかにもわけありですね」と嬉しそうだった。



大阪の会社の、
31歳という男の社長は、
帽子屋さんが作ったサンダル4000足を、
即決で買い付けた。

「このサンダル可愛いと思う?」と女子社員に尋ねる社長。

自分で判断する気は、
はなからない。

それに対する女子社員の返答が面白かった。



「可愛い子が履けば可愛いいんとちゃいますか」



身も蓋もない返事こそ、
この会社の戦略そのものだった。

帽子屋さんがどうしても売れなかったサンダルを、
コーディネーターに依頼して、
二束三文で買った別の服と合わせ、
プロのモデルに着せ、
プロカメラマンに撮影させて、
ネットにのっけたところ、
あっと言う間に売れ始めたのだ。

同様の「手口」で、
どう考えても秋冬物の皮のベルトを、
この季節にヒットさせていた。

同じ物が売り方次第で、
在庫の山になったり、
人気商品になったりする。

当たった時はさぞ爽快だろう。



ところで、
衆院が解散した。

代議士なんて、
大半が在庫商品みたいなもんだ。

どんな売り方したって、
物は変わりはない。

その手は食わぬと思うが、
ネット通販と違って、
「買わない」という選択肢がない分、
始末に負えない。



税金を使った夏祭りに、
付き合うしかない。


●まず今の時代、あのポスターや掲示板は無駄としか思えぬ。あれだけで全国でいくらの税金がかかるのだろう。

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