2009年10月2日金曜日

自作










斉藤和義のニューアルバム「月が昇れば」。

ぼくにしては珍しく、
レンタルではなく買ってしまったのは、
半分以上、
このジャケットに惚れたからだ。
巨大な月を背景にギターを抱える姿。
この色調子も構図も、
ぼくの心を一瞬でつかんだ。

タイトルがそうであるように、
12曲中、
歌詞に「月」が出てくる曲が4曲ある。


生意気だけど第一印象、
とっても完成度の高いアルバムだと思った。
歌詞はよく伝わるし、
サウンドもぼく好み。

曲調のバランスもとれていて、
「やぁ 無常」などヒット曲も入っている割に、
トータルアルバムとして成立している。

ジャケもそうだけど、
新趣向みたいなものは感じられない。
どちらかと言えば「ベタ」感じ。
けど、
彼の等身大がリアルが伝わる。

この人、
作詞作曲と歌はもとより、
大半の楽器を自分で演奏している。
先日見た情熱大陸で制作中だった「映画監督」もいいけど、
一番のお気に入りはこれだ。

ハローグッバイ

月が昇れば 君に会いたい
浮かれた時だけ やさしい世の中

上げて落して 飽きたら次へ
散らかしっぱなしで ホントが闇の中

ハローグッバイ ハローグッバイ
いつになったら 大人と呼べるの?

月が昇れば 君に会いたい
さびしい時だけ やさしいこの男

やぶれかぶれで たくさんのウソ
消えない記憶が こころの真ん中

ハローグッバイ ハローグッバイ
ひとつ選べず 大人と呼べるの?

敵や味方や 昔の傷や
君ならどうする 言葉が聞きたい
君ならどうする 顔見て聞きたい


「歌うたいのバラッド」のように、
じわんと来るナンバー。


スガシカオもそうだけど、
自分の作りたい歌を、
作りたいように作って、
それが支持されるなんて、
アーティスト冥利に尽きると思う。

なのにテレビで見ると、
どことなくつまんなそうな、
そんな飄々として媚びないところが、
この人の持ち味なのだろう。

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