「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)を観終え、
テレビに切り替えたら、
2016年五輪で、
日米が早々と落選してことを伝えていた。
マドリードとリオの一騎打ちになったけど、
日米に投票した人が最終的にどこを選ぶかといえば、
リオだと思う。
マドリードはたぶん、
サマランチ前IOC会長に華を持たせているだけで、
最終的には南米初の「リオ」で決まりだろ。
だって見たいじゃないか「リオ五輪」
サンバの熱狂のリズムの中で、
中南米やアフリカ大陸の選手が躍動する。
そんな様を。
五輪やサッカーW杯などの巨大イベントは、
開催国はもちろん世界史的な意味をもつ。
日米で開催すれば、
そりゃ「ちゃんと」やれると思う。
でも気分としては、
両国とももう近代史的には成長を終え、
すでに「高齢化」に差し掛かっている。
いまさら五輪って、
もういいや。
「お爺ちゃんはうちでテレビで見てるから、お前たちでやってくれ」
という感じ。
1964年に東京開催が決まった約半世紀前は、
世界は「日本なんかで大丈夫かいな」といぶかったに違いない。
でもそれを成功させようと国が一丸になり、
新幹線を走らせ、
高速道路を開通し、
街の整備も飛躍的に進んだ。
その意味でもリオは「南米初」という「大義名分」があり、
BRICsの時代を象徴する意味でもいいのではないか。
だいたい、
オバマ大統領がいくら素敵な演説をしても、
2016年に彼が大統領である保障は何もない。
鳩山総理が二酸化炭素の削減を言ってたけど、
それは五輪とは本質的な関係ではない。
逆に言えば、
アメリカには「オバマ」、
日本は「クリーン」という以外、
特に「売り」がなかった。
BRICsにネクスト11。
五輪が開かれるべき国はいくらでもある。
南米初、
アフリカ初、
中東初。。。
そういう国々で平和裏に開催されてこそ、
五輪の理念にかなう。
果たしてリオに決まった。
●ブラジルは2014年W杯とあわせ、世紀のお祭り騒ぎだ。こりゃ楽しみだ●先日お貸ししたCDが返却された。大変な好評で、すごい自信になった。でも、あっさりコピーできたそうで、そちらの方の自信は喪失した●「硫黄島…」は初めてブルー・レイディスクで観たけど、やっぱり画質はDVDを相当に上回る。
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