2009年10月3日土曜日

熱狂

「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)を観終え、
テレビに切り替えたら、
2016年五輪で、
日米が早々と落選してことを伝えていた。

マドリードとリオの一騎打ちになったけど、
日米に投票した人が最終的にどこを選ぶかといえば、
リオだと思う。

マドリードはたぶん、
サマランチ前IOC会長に華を持たせているだけで、
最終的には南米初の「リオ」で決まりだろ。


だって見たいじゃないか「リオ五輪」

サンバの熱狂のリズムの中で、
中南米やアフリカ大陸の選手が躍動する。
そんな様を。


五輪やサッカーW杯などの巨大イベントは、
開催国はもちろん世界史的な意味をもつ。

日米で開催すれば、
そりゃ「ちゃんと」やれると思う。

でも気分としては、
両国とももう近代史的には成長を終え、
すでに「高齢化」に差し掛かっている。

いまさら五輪って、
もういいや。

「お爺ちゃんはうちでテレビで見てるから、お前たちでやってくれ」

という感じ。


1964年に東京開催が決まった約半世紀前は、
世界は「日本なんかで大丈夫かいな」といぶかったに違いない。

でもそれを成功させようと国が一丸になり、
新幹線を走らせ、
高速道路を開通し、
街の整備も飛躍的に進んだ。

その意味でもリオは「南米初」という「大義名分」があり、
BRICsの時代を象徴する意味でもいいのではないか。


だいたい、
オバマ大統領がいくら素敵な演説をしても、
2016年に彼が大統領である保障は何もない。
鳩山総理が二酸化炭素の削減を言ってたけど、
それは五輪とは本質的な関係ではない。

逆に言えば、
アメリカには「オバマ」、
日本は「クリーン」という以外、
特に「売り」がなかった。


BRICsにネクスト11。

五輪が開かれるべき国はいくらでもある。

南米初、
アフリカ初、
中東初。。。

そういう国々で平和裏に開催されてこそ、
五輪の理念にかなう。




果たしてリオに決まった。


●ブラジルは2014年W杯とあわせ、世紀のお祭り騒ぎだ。こりゃ楽しみだ●先日お貸ししたCDが返却された。大変な好評で、すごい自信になった。でも、あっさりコピーできたそうで、そちらの方の自信は喪失した●「硫黄島…」は初めてブルー・レイディスクで観たけど、やっぱり画質はDVDを相当に上回る。

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