新聞を開くと「週刊松本清張創刊」と大きな広告。
毎号一作品を取り上げ、あらゆる角度から徹底検証!
とある。
こんなものを出版するのは、
もちろんデアゴスティーニ。
ちょっと調べてみたら、
すでに50タイトルほどが出版されていて、
大きく2つに分類できる。
ひとつは、
「週刊安土城をつくる」とか「週刊蒸気機関車C62をつくる」とか、
毎号部品を少しずつ添付して、
全部買うと模型が完成するというパターン。
もうひとつは、
「週刊ウルトラマン」や「週刊刑事コロンボ」など、
シリーズものの百科事典パターンがある。
どちらも創刊号は定価の半額ぐらいと、
極端に安いのが特徴だ。
もちろんこういう売り方が悪いわけではなく、
むしろ「よく考え付く」と感心している。
でも、
創刊号はよく見かけるけど、
最終号は見たことがない。
日本中のあちこちに、
作りかけの安土城やC62や、
フェラーリや零戦があるのではないかと、
余計な想像をしてしまう。
にしても「松本清張」ときたか。
「パチンコ加山雄三」並みに面白い。
生誕100年と、
一応理由はあるのだが、
最初「週刊新潮」の駄洒落かと思った。
多作な作家だから、
売れ行きさえ良ければネタには困るまい。
次は誰が「週刊」されるのだろう。
「週刊男はつらいよ」なんていかがだろう。
●デアゴスティーニの本社はイタリアにあって、1959年にかの「東方見聞録」を分冊にして売り出したという歴史があるそうだ。驚いた。
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