バレリーナを目指していたけど、
背が高くなり過ぎたから断念した。
こういう話はよく聞くけど、
今日のNHKトップランナーに出ていた、
中村祥子さんの身長は175センチだという。
しかも彼女は、
ベルリン国立バレエ団のプリンシパル。
超一流である。
このバレエ団の芸術監督は、
ウラディミール・マラーホフという有名なバレエダンサーで、
彼曰く彼女は「プリンシパルになるために生まれてきた」そうだ。
彼女の優れている点を聞かれた彼は、
「彼女は自分の欠点を知っていて、プロにさえ見抜かせない」
と答えていた。
それをビデオで見た彼女は、
「ちゃんと分かっていてくれた」と感激の面持ち。
プロでも見抜けぬ欠点をマラーホフは見抜いていた訳だ。
雲の上の話。
一体彼女のどこが欠点なのかなど、
わかろうはずもないが、
他人に認められたいという「承認欲求」は人間の原点であり、
それは一流であっても変わらないのだと思った。
たとえそれが今でなくても、
いつかだれかが認めてくれる。
その希望がなければ、
誰も創作のために血や汗は流せないだろう。
●番組で身長のことを尋ねてくれると期待していたのに「いじめられないですか」などと聞く箭内道彦に少々がっかり。
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