2009年10月31日土曜日

米粒

年賀状の発売が始まると、
「今年も終わりかぁ」と思ってしまう。

とはいえ、
まだ2か月残っているのだが、
思ってしまった以上、
この気分は消すことはできない。

ということは、
1年のうち六分の一は、
「もう終わり」気分でいるわけだ。

人生60年だとすれば、
10年にもなる。


思えばぼいう人間は、
穴の空いた米袋みたいなものだ。

せっせと蓄えながら歩いてきたつもりが、
実はポロポロと、
その大半をこぼしてきた。


だからここらで、
落した米粒を拾い集めるという考えは、
決して悪いことではない。

例えば、
読みかけの本、
たいして聞いていないCD、
あまり使わなかった品、
着れなかった服。
途中で投げ出した考え。。。


少なくともこの一年分、
落してきた米粒を拾い集めてみよう。

定期購読の雑誌とTUTAYA以外は、
新しい本や映画はやめよう。

落した米粒はぼくの歩いた道筋でもある。
拾っていれば、
少なくとも出発点には帰り着くだろう。

チルチルミチルみたいに。

●きっとみんなもすでに忙しいのだ。元町に行ったが、だれにも相手にされなかった●「不毛地帯」を始めて見た。若い人には時代劇だろうな。

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