梅田の阪急百貨店の近くに、
通勤途中にたまに利用する通路があって、
その入り口には天井からビラが吊り下げられている。
その先が、
ちょうど頭に当たるかどうかという、
実に微妙な高さに垂れ下がっていて、
ぼくはいつも咄嗟に頭を屈めて通ってしまう。
でも本当は普通に背を伸ばして通っても、
十分余裕があるのではあるまいか?
もしそうなら他人に、
「あの人、自分がそんなに背が高いと思っているのかしら」
などと思われていやしないかと、
少し気になっていた。
そこで今日は普通に背筋を伸ばして通ってみた。
すると、
ビラの紙先がフッと、
刷毛で掃いたように頭をかすめた。
ほんとに微妙に頭に「当たった」わけだ。
ぼくは、
「やっぱりな」と思うより、
その微妙な高さを自動的に「当たる」と判断している、
ぼくの本能に感心してしまった。
ぼくの体は、
ぼくなんかよりよほど注意深く、
ぼくのことを危険から守ってくれているようだ。
なんか安心した(笑)
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