阪神・赤星の突然の引退発表には驚いた。
今年9月12日の試合でダイビングキャッチした時、
以前から痛めていた頸椎を悪化させ、
場合によっては命にかかわると診断された上での、
無念の決断だったそうだ。
今や生え抜きのスター選手が少なくなった阪神において、
彼の存在は、
ここしばらく強かった猛虎の1番打者として、
強い存在感を放っていた。
彼はその「致命傷」となったプレーについてこう言っていた。
後悔はしていない。野球人の本能としてやった。ダイブした後、両足がまったく動かなかった。グラウンドで死ねれば本望というが、それが本望とは思えない恐怖心があった。今でも夢にあのシーンが出てくる。
33歳。
まだまだこれからという年齢での引退は、
余りにも惜しいけど、
こればっかりは仕方がない。
騙し騙しやっていくという道も、
あるにはあっただろうが、
彼はそれを潔しとしなかった。
人生を戦にたとえるなら、
「勇気ある撤退」と言えるだろう。
プロ野球人生はたった9年間だったけど、
「レッド・スター」は鮮烈な印象を十分ぼくたちに残した。
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