大学生の時にバイトしてい東京のステーキ屋さんで、
当時高校生だった男の子と親しくなった。
彼はバイクが大好きで中型を乗り回していた。
決して暴走族ではなく、
峠を攻めるとか、
昔の漫画「バリバリ伝説」のような世界の男だった。
その彼のバイクの後ろに乗せてもらったことがあった。
ぼくも若かったけど、
彼はもっと若かった。
深夜とはいえ車が普通に走っている青梅街道を、
ヤツは時速140キロぐらいで車を追い抜きながら平気で突っ走る。
後ろに乗っていたぼくは、
マジで「コイツはアホか。こりゃ死ぬ」と思い、
ヘルメットの中で「やめろー」と絶叫していた。
中年になった今でもその時の加速感や恐怖感は覚えていて、
そんなに長いこと記憶に刻まれる感覚って、
そうはないと思うと貴重な体験ではある。
NHKの「スポーツ大陸」でレーサーの伊藤真一氏を取り上げていた。
現在42歳の彼は現役最年長だそうで、
2年前には大たい骨の粉砕骨折という大けがを負った。
270キロでカーブに突っ込んだのだそうだ。
九死に一生を得た彼は、
それでも現役に復帰したのだから、
もう筋金入りの「スピード狂」だ。
彼は番組で、
「こんな生活をしている人間が家族を持っちゃいけないんだと思うんですけど、味方が欲しいんですね」
みたいなことを話していた。
亀田と内藤の一戦の後、
勝利した亀田が、
バッシング中にも応援してくれたファンに感謝していた。
我が身を振り返ると、
亀田家のことをあれこれ言えたもんじゃない。
どーしようもない人生を送ってきた。
多くの人がぼくの元から去って行った。
それはそれで仕方ないことだった。
でも、
そんな冬の時代でも、
味方になってくれる人はいた。
味方がいるということがどれほど有難いか、
試練の時こそ知るのだとつくづく思うし、
そういう人こそ本当の味方なのだと痛感する。
●「キャンディ」(ニーム・アームフィールド監督)をDVDで。ヒース・レジャーが出ているというだけで借りたのだが、「高相夫婦物語」みたいだった●「THIS IS IT」の予約が始まったのだが、DVDにするかブルーレイにするかで悩み、結局ブカレストライブを申し込んだ。
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