2009年12月29日火曜日

分身

「AVATAR(アバター)」(ジェームズ・キャメロン監督)を観た。

話題の3D映画ということだからか、
「タイタニック」から12年、
キャメロン監督渾身の一作ということだからか、
西宮北口の映画館は、
月曜日の午後だけど7割ぐらの入り。


3Dについては、
テーマパークなどで体験済みの人がほとんどだろうから、
特に驚きの声などはなかった。

むしろ、
目の前に物が飛び出してくるような類を期待していた人には、
肩すかしだったかもしれない。

立体効果はコケオドシではなく、
主に「奥行き感」を出すために使われていた。
途中何回か眼鏡をはずしてみて、
はっと3Dであることに気付く。

それぐらいの感じ。

「観るのではない。そこにいるのだ」

という宣伝効果は明らかに誇大だけど、
それだけ自然なレベルに昇華されているということだ。


映画の内容は、
宮崎駿とマトリックスの世界を一緒にしたような感じ?

タイタニック的感動とは全く異なるけど、
162分という長尺を飽きずに観ることができた。
それは3Dというだけでなく、
脚本が優れているからだろう。


最大の難点は、
やはり眼鏡をかけなければならぬことだろう。
ちょうどサングラスをして観ているようで、
最後まで画面が暗いと感じた。

それさえ解消されれば文句なし。
特に先日観た「2012」なんかは、
すごいことになりそうなんだけど。


さらに技術が洗練され、
眼鏡なしでOKになれば一気に普及すると思う。

「どっちが現実かわからない」

映画のセリフそのままの、
疑似世界が至る所に出現するわけだ。

●5時間ぐらいになってもいいから、完全版が観たいと思った●「タイタニック」で印象的だったセリーヌ・ディオンの主題歌。ちなみに「アバター」ではレオナ・ルイスだった(でも、エンドロールで一度流れただけ)●ちなみに料金は2100円と通常より300円高い(眼鏡代?)●さらにちなみに、前寄りの席の方がいい(3Dが効果的)とあとで知った。

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