ぼくの今の仕事には残業がない。
決められた時間に出社して、
決められた時間まで仕事をして、
それでおしまい。
報告書や企画書を書く必要もなければ、
その日の仕事が片付かないということもない。
というより、
時間までには必ず片づけなければならない。
ほかの社員と世間話をすることはあるけれど、
仕事を終えて一緒に食事することもないし、
当然互いの家を訪問しあうということもない。
自分の仕事がすべてであり、
それ以外のことには全く無関心だ。
きっと社長が変わっても気付かないだろう。
もちろんそれはぼくに限った話であり、
社員の中には職場外での付き合いをしている人もいるし、
倶楽部活動なんていうのも一応あって、
別の部署同士の人間が仲良しという場合も珍しくない。
あくまでぼくがそのような状況を作り出しているのであり、
決して職場がギスギスしている訳でも、
口をききたくないほど嫌な奴ばかりという訳でもない。
勝手にぼくがバリアを張っているのだ。
そんなぼくのところに先日、
20歳代の後輩がやってきて、
「私もForesifht取り始めたんです」と言う。
Foresightとは新潮社の発行している月刊誌で、
書店では売られていない。
中身は海外ネタ中心で、
値段も一冊1000円する。
年間購読のみで代金は前払いだ。
今時セクハラと言われそうだけど、
少なくとも若い女性が興味を魅かれる雑誌ではない。
そういえば相当前、
会社で読んでいた時に、
彼女に「何を読んでいるんですか」と尋ねられたことがある。
恐らくその時に興味を持ったのだろう。
「セーターの一枚でも買った方がいいのに」と、
咄嗟に思った言葉は胸にしまって、
「好奇心旺盛なのは結構なことだ」と、
木で鼻をくくったような返事をしてしまった。
本当は褒めてあげるべきだった。
そしてお礼を言いたかった。
「関心を持ってくれてありがとう」と。
●その一言が言えないんだよなぁ●片やペンギンさんは残業でお忙しそうだ。ペンギンもペタペタ走る師走かな●来春、ジェフ・ベックが尼崎にやってくる♪珍しくチケットを申し込んだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿