2009年12月12日土曜日

関心

ぼくの今の仕事には残業がない。

決められた時間に出社して、
決められた時間まで仕事をして、
それでおしまい。

報告書や企画書を書く必要もなければ、
その日の仕事が片付かないということもない。

というより、
時間までには必ず片づけなければならない。


ほかの社員と世間話をすることはあるけれど、
仕事を終えて一緒に食事することもないし、
当然互いの家を訪問しあうということもない。

自分の仕事がすべてであり、
それ以外のことには全く無関心だ。

きっと社長が変わっても気付かないだろう。


もちろんそれはぼくに限った話であり、
社員の中には職場外での付き合いをしている人もいるし、
倶楽部活動なんていうのも一応あって、
別の部署同士の人間が仲良しという場合も珍しくない。

あくまでぼくがそのような状況を作り出しているのであり、
決して職場がギスギスしている訳でも、
口をききたくないほど嫌な奴ばかりという訳でもない。

勝手にぼくがバリアを張っているのだ。


そんなぼくのところに先日、
20歳代の後輩がやってきて、
「私もForesifht取り始めたんです」と言う。

Foresightとは新潮社の発行している月刊誌で、
書店では売られていない。
中身は海外ネタ中心で、
値段も一冊1000円する。
年間購読のみで代金は前払いだ。

今時セクハラと言われそうだけど、
少なくとも若い女性が興味を魅かれる雑誌ではない。


そういえば相当前、
会社で読んでいた時に、
彼女に「何を読んでいるんですか」と尋ねられたことがある。

恐らくその時に興味を持ったのだろう。


「セーターの一枚でも買った方がいいのに」と、
咄嗟に思った言葉は胸にしまって、
「好奇心旺盛なのは結構なことだ」と、
木で鼻をくくったような返事をしてしまった。

本当は褒めてあげるべきだった。


そしてお礼を言いたかった。

「関心を持ってくれてありがとう」と。


●その一言が言えないんだよなぁ●片やペンギンさんは残業でお忙しそうだ。ペンギンもペタペタ走る師走かな●来春、ジェフ・ベックが尼崎にやってくる♪珍しくチケットを申し込んだ。

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