出勤途中のドトール。
GWだからか、
いつもと雰囲気が違う。
注文していると、
横を女性二人組が、
注文より先に、
席を確保しようと喫煙コーナーに行った。
ひょっとして、
席ないかも、、、
そんなことを思って、
アイスコーヒーを受け取ると、
ぼくは慌てて席探しに向かった。
よかった。
空いてる。
その時背後から声がした。
「お客さま~お釣りです~」
「!」
そうだ、
一万円渡したんだっけ。
かなり恥ずかしかった。
やっと席について、
読みかけの本を開くと、
こんな一節に出くわした。
声はどこからかけられても、それがじぶんに向けられたものか別のひとに向けられたものか、たいていはわかる。
そうなんだよな。
背後から「お客様」と呼ぶ声が、
ぼくに向けられたものであることを、
ぼくはほとんど瞬間的に気付いた。
「視線」みたいに、
「声線」もあるのかもしれない。
ところで、
読みかけの本は、
「じぶん・この不思議な存在」(鷲田清一著、講談社現代新書)。
先日、
元町の海文堂で思いつきで買った。
間違いなくヒットだと思う。
「わたしはだれ?」を真正面から問う本書。
「声線」などと、
余計なことを言って誤解されては困るので、
もう一文引用しよう。
他者への最後の通路をも失ったとき、そのときに、ともに途方にくれているひとの存在を、しかも通路を欠いたままはすかいに感じることで、かろうじておのが身をささえうるということがありうる。
●著者は哲学者で現阪大総長です●石川遼ツアー新記録「58」。やることがド派手。
0 件のコメント:
コメントを投稿