2010年5月16日日曜日

場所

今しがた宴は終了した(と思う)。

高校2年生の時の30年周年記念同窓会で、
ぼくは今有馬温泉におり、
そこの屋上に設えられた、
ラウンジのような場所で一人、
この文章を打っている。

30周年とはいえ、
集まった顔ぶれの9割は、
年に1度くらいの頻度で会っているのだが、
中には、
ん十年ぶりの人もいる。

当時の写真やら文集やらを持ち寄って、
これ以上ないほどの内輪ネタで盛り上がって、
世界的には何の意味もないんだけれど、
ぼくらには特別すぎる一日だった。


母校での担任の授業も、
まぁ成功して、
学校内を巡回した。

30年の時をおいて、
変わった部分や記憶違いだったことなんかが、
確認できて、
それは30年たったぼく自身にも重なり、
単に懐かしいというのを遥かに超えた、
物凄く貴重な経験だった。


かつて過ごした場所を再訪するという行為の、
意味がそこにはある。
それを今言葉にするのは難しい。

ただ一つ言えるのは、
そうした場所がとりあえず存在してくれている、
ありがたさということ。

そこで今はぼくのこどものような年齢の、
若い人達がそこで学んでいるという事実が、
30年という月日を感じさせる。

今は彼らの学校だけど、
かつてぼくらもそのようにしてここに存在した。

たかがコンクリートの建物だけど、
そこには多くの人の生きた記憶が、
絶対に宿っていると感じられた。

これを有意義といわずして、
何と言うだろう。

●明日はボーリング大会。さすがに寝よう。

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