W杯開幕までもうひと月ないというのに、
日本列島は一向に盛り上がらない。
結果はともかく、
4年前や8年前は、
もっと国中が熱病に冒されたようだったと思う。
それに比べれば、
今の日本は「平熱」か、
それ以下だろう。
ぼくはそのことを不思議だとは思わない。
それには二つ理由がある。
ひとつには、
日本人のサッカー眼が肥えてきたということ。
テクニック、
スピード、
フィジカル、
タクティクス、、、
歴代の日本代表よりはよいが、
世界レベルにはほど遠いということを、
大方の日本人がなんとなく分かってきたのだ。
だから、
マスコミや電通が躍起になって笛を吹いても、
熱狂的なファン以外は踊る気にならない。
南アへの観戦ツアーがさっぱり売れていないらしいが、
それも現地の治安の問題ではないと思う。
唯一期待がかけられているのが本田選手であるが、
それも彼の「実力」というより、
「未知数」という点においてであろう。
仮に彼が破格のプレーヤーだとしても、
彼一人の力で劇的にチームレベルが上がはずもない。
そして二つ目の理由は、
ひとつ目と関連するのだが、
岡田監督が掲げた「ベスト4」という目標にある。
日韓大会で韓国が成し遂げた快挙に追いつきたいのだろうが、
今や本気で達成できると信じているのは彼だけだろう。
いや、
目標を高く掲げるのは悪いことではない。
しかし彼の「ベスト4」発言がいけないのは、
本大会がどんどん近づいてきて、
いよいよ無理だなと誰の眼にも明らかになっても、
一向に修正しようしない点だ。
念仏のように唱えていればかなうと思っているかのようだ。
もはや国民は、
「本気かよー」と馬鹿にするでも、
「なめるな」と怒るでもなく、
ただただ「ふーん」とスルーしてしまうだけだ。
鳩山首相が普天間基地の移設先を「辺野古」と表明した。
二人をダブらせるのは失礼だろうか。
「ハトる」
「オカダる」
日本列島に漂う脱力感が不快だ。
●今日は韓国戦だ。
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