昔一緒の仕事をした先輩と、
帰宅のタクシーで相乗りした。
4年ぶりのことだ。
その先輩の家は、
前にぼくが住んでいた場所の近所にあって、
新居披露に招かれたこともある。
久し振りにそのあたりを通った。
慣れ親しんだ場所の数々。
あの公園には長年飼った金魚を埋めた。
このマンションには、
今だれが住んでいるのだろう。
馴染みだった居酒屋はまだやっているのかな。
この辺からタクシーに乗って甲子園に行ったっけ。
あそこに住んでいた彼女は、
今はもう30歳代なかばか、、、。
今の家から自転車で10分ほどのところなのに、
川ひとつ隔てただけですっかり行かなくなってしまった。
たった4年だから、
そんなに変わるはずもないのだけれど、
変わっていないがゆえに、
逆に異世界に迷い込んだような気になって、
先輩と積もる話をしながらも、
ついキョロキョロしてしまった。
ひょっとしたら、
まだここにはあのころのぼくが住んでいて、
あのころと同じような暮らしをしているんじゃないか、
みたいな感覚にとらわれた。
それはつまり、
それほどにぼくの方が、
あの頃とは全く違った生き方をしているということでもある。
それでもぼくは別人になったわけではない。
その頃の記憶を蓄えたまま、
新しい日々を営んでいる。
人生はきっとそんなもんだ。
数年でこれほど劇的に変わる人生も、
今となっては良い思い出と、
昇華できたのかもしれない。
さて便乗といえば、
あの人に送る荷物に同梱するものはないかと、
尋ねられていたんだっけ。
便乗させる物は用意できなかったけど、
伝えて欲しい言葉ならある。
何も変わらぬ気持ちを添えて、
夜が明けたら託そう。
●この文章が意味不明ということは重々承知している。でも書かずにはいれなかった。それを書けるのは、世界でぼく一人しかいない●そういえば「あいのり」っていう番組もあったな。こればまた、思い出が多すぎて、思い出すのも切ない、、、
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