2010年5月7日金曜日

退屈

昨日と変わらぬ今日があり、
明日もきっと今日とそんなに変わり映えしないだろう。

そんな風に日々暮らしながら、
いつのまにか季節は移ろい、
年齢を重ね、
人は大人になる。


そんな時代の退屈感を、
「終わらない日常」とか、
「失われた時代」とか、
様々に呼ぶ。

そりゃ明治維新とか太平洋戦争とか、
国を揺るがすような大事件はなかったかもしれないけれど、
ぼくらが生きてきた40年余りの間にだって、
かなり大きな出来事があった。


高度経済成長があって、
バブル景気になって、
それが崩壊した。

御巣鷹山のジャンボ墜落だって、
阪神大震災だって、
オウム真理教事件だって、
どれもみな超ド級の出来事だ。


世界に目を向けると、
戦争は至る所で現在進行形だし、
人類は月に立ったし、
東西冷戦は終わったし、
今世紀に入ってからは9.11があった。

そして忘れてはならないのが、
インターネットの普及だ。

おそらくこれは、
活版印刷の発明に匹敵する、
人類史に残る出来事だろう。


渦中にいるから気付かないけど、
とんでもなくエキサイティングな時代ではないか。

そしてこんな事件や技術革新は、
間違いなく今現在も進んでいて、
決して停滞することなどない。


好むと好まざるとにかかわらず、
時代は駆け足で走り続ける。

だからといって、
日々の暮らしを変える必要があるとは思わないけど、
世界はそういうものだという認識は、
常に持っておいた方がいい。


それから、
大事なことは、
同じ日々を暮らしているぼくたちも、
こうした変化と無縁では決していられない。

強制的に人間性そのものが、
日々変化させられているという自覚が必要だ。

●元町行きます。よろしく。

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