
額縁に並んだ方々は、
母校の歴代の校長だ。
高校生活3年間で、
校長と話した経験は、
恐らく一度もない。
同じ学校にいながら、
ついぞ関わり合いになることのなかった、
学校の最高責任者、、、
ところで、
高校2年生の時の担任は、
その後別の高校で校長になった。
一国一城の主であるから、
さぞ気持ちよかったのかと思いきや、
教師生活で一番充実していたのは、
教頭の時だったという。
意外だった。
教頭といえば典型的な中間管理職。
現場と管理職との橋渡しだ。
上からにらまれ、
下から疎んじられ、
最も割が合わないポストだと思ってた。
校長になるための、
通過儀礼みたいなものだと。
しかし担任によると、
学校運営という点では、
教頭が一番やりがいがあったという。
きっと現場感覚を失わない管理職だったのだろう。
ちょっと持ち上げすぎた。
これはぼくの近年の持論だけど、
組織は生命体のようなもので、
自己保身の免疫システムを持つ。
組織になじまない「異物」は、
そもそも進入が許されないし、
仮に間違って取り込まれても早晩排除される。
特に「脳細胞」にあたる管理職ともなれば、
「異物」では絶対になれない。
組織に適合する者だけが選ばれるし、
「異物」である者には、
適合するよう変化することが求められる。
それは、
組織が生命体である以上、
そういうことが「自然」だと思えるようになった。
そうではない組織はいずれ崩壊するだろう。
サラリーマンとして20年生きた観察結果だ。
いずれにせよ校長になった方々は、
方法は様々なれど、
どうにかして組織に適合したということ。
額縁はその適合証明だ。
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