2010年7月2日金曜日

反映







ヱヴァンゲリオン新劇場版で、
久々に碇シンジ君を見た。

最初の「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ放送が1995年10月。

阪神大震災の年だったんだ。

リアルタイムで見た記憶がなかったんだけど、
そりゃそうだよな。

あの年は、
アニメを見ている気分じゃなかった。


でも、
今あらためて見てみると、
あの年の雰囲気を伝えているような気もする。

何気ない日常と、
終末的な出来事が同居しているような、
独特の匂い。

その匂いの中でこそ、
あの破綻したストーリーは許容されたのかもしれない。


2010年に見る碇シンジ君が、
どうもしっくりこないのは、
あの頃日本が受けたPTSDが、
曲がりなりにも癒えつつあるということかもしれない。

シンジ君と同じ14歳だった少年少女も、
今や立派な社会の戦力。

エヴァが社会現象になれた時代の匂いは、
もはや今の日本にはもう残っていないのかもしれない。

もはやノスタルジックな領域に入っているのだろう。


新劇場版っていうやつは、
破綻して終わったストーリーを再構築して、
今に通用する作品に仕立てなおそうという試みのようだけど、
それが今を生きる少年少女の心に届くのかどうかは、
心もとない。


ちなみに「序」「破」の次は「Q」だって。

世の中何でも「Q」なんだなぁと、
ちょっと驚く。

●元町行きます。でも長いは出来そうにないです。

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