2010年7月19日月曜日

伏兵










135回全英オープンゴルフは、
ウーストハウゼンという、
全く無名の27歳の選手が優勝した。

しかも、
初日からずっとトップの「完全優勝」。

一体だれがこんな結果を予想しただろう。


最終日、
2位に4打差の15アンダーでスタートした時も、
絶対にこの選手は落ちてくると、
ちょっとでもゴルフを知っている人なら思ったはずだ。

なぜって?

だって、
ゴルフはそういうもんなんだもん。

どんなに3日目まで快調な選手でも、
優勝の2文字が頭にちらついた途端、
人が変わったようにガタガタと崩れていく、
そんな光景が過去に一体何度あっただろう。

特にビッグタイトルならそうだ。

ちょうど競馬で、
大逃げした馬が、
第4コーナーを回ったあたりで、
結局後続に吸収されるように、
この選手もいずれ、
2位以下の選手の追い上げにあって、
優勝争いは団子状態になる。

はずだった。

でもならなかった。

ある意味一方的で味気ない展開。

でも、
誰も予想しなかった結果と言う意味では、
逆に劇的だったともいえる。


伏兵中の伏兵ウーストハウゼンだが、
あえて特筆すべきは、
彼が南アの選手だということ。

そしてキャディーが黒人だったということ。

この絵柄は複雑だった。

プレーヤーが南アの黒人で、
キャディーが白人だったら、
間違いなく劇的だったのに。

●写真はTHE OPENオフィシャルHPより。

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