
135回全英オープンゴルフは、
ウーストハウゼンという、
全く無名の27歳の選手が優勝した。
しかも、
初日からずっとトップの「完全優勝」。
一体だれがこんな結果を予想しただろう。
最終日、
2位に4打差の15アンダーでスタートした時も、
絶対にこの選手は落ちてくると、
ちょっとでもゴルフを知っている人なら思ったはずだ。
なぜって?
だって、
ゴルフはそういうもんなんだもん。
どんなに3日目まで快調な選手でも、
優勝の2文字が頭にちらついた途端、
人が変わったようにガタガタと崩れていく、
そんな光景が過去に一体何度あっただろう。
特にビッグタイトルならそうだ。
ちょうど競馬で、
大逃げした馬が、
第4コーナーを回ったあたりで、
結局後続に吸収されるように、
この選手もいずれ、
2位以下の選手の追い上げにあって、
優勝争いは団子状態になる。
はずだった。
でもならなかった。
ある意味一方的で味気ない展開。
でも、
誰も予想しなかった結果と言う意味では、
逆に劇的だったともいえる。
伏兵中の伏兵ウーストハウゼンだが、
あえて特筆すべきは、
彼が南アの選手だということ。
そしてキャディーが黒人だったということ。
この絵柄は複雑だった。
プレーヤーが南アの黒人で、
キャディーが白人だったら、
間違いなく劇的だったのに。
●写真はTHE OPENオフィシャルHPより。
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