2010年7月18日日曜日

変貌

一週間古い話だけど、
龍馬伝第2部が終了した。

幼馴染の岡田以蔵が処刑され、
武市半平太が切腹させられ、
それまで自分のなすべきことに悩んでいた龍馬が、
「日本を洗濯する」と思い定めた最後の場面。

岩崎弥太郎のナレーシションにグッと来た。

録画を見なおして、
書き起こしてみよう。

この時から龍馬は遥かな高みを見据え始めたがじゃ。

命の儚さを思い知り、
志の尊さを知り、
悲しみも、
別れも、
虚しさも、
悔しさも、
恐ろしさも、
人の情けも愚かしさも知り、
龍馬はこの時からあの坂本龍馬になって行ったがぜよ。


多くの男子諸君は、
ここで「これって俺じゃん」と思っただろう。

かくいうぼくもその一人。

自分が龍馬になったような気がした。

もちろんぼくには日本の洗濯はできない。
自分の衣類の洗濯すら母任せだ。

だからぼくの共感は、
ヤクザ映画を見た人が、
肩をいからせながら映画館を出てくるようなもんで、
そんな気になっただけかもしれない。


でも、
40年以上生きてきて、
それなりに色んな経験もし、
積もり積もった思いが沸点に達した時、
自分の何かが決定的に変質し、
人の世が、
それまでと全く違う景色に見える感じは、
きっと龍馬も同じであったと思うのである。

行動や外見として現れなくても、
やはりそれは個人的には、
変貌を遂げたと呼ばしてもらいたい。


●額の中の表彰状が3枚になりました。

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