2010年8月4日水曜日

苦労

NHK「矢沢永吉&糸井重里~今だからこそお金の話~」を見た。

YAZAWAは子どもらに言うそうだ。

お前らには敵がいる。それは「苦労を知らない」ということだ

敵は己の中にありってことだね。
説得力あります。


ただし、
少し言いたい事もある。

俗に「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言うが、
イマドキの親は、
子を苦労知らずに育てる。

「可愛い子には旅をさせろ」なんてほとんど死語。

子どもが旅をしようとすれば、
日程や宿泊場所の安全を確かめ、
大学受験にまで付いていくような親が、
イマドキである。

子が苦労しようにも、
その芽を親が全部摘み取っておいて、
あとで「お前は苦労を知らない」と言われても、
それはちょっと理不尽かなとも思う。


ぼくにしたって、
自分の半生を振り返った時、
「大変だった」とは思うが「苦労した」とは思わない。

「大変」と「苦労」の違いは、
重荷を背負った理由だ。

自分で背負ったならば、
それは「大変」。
他人に背負わされてこそ「苦労」という。

だからぼくは「大変」は知っているけど、
本当の意味での「苦労」は知らない。


子育てといえば先日、
同学年のママと話をしていて、
子どもを運動部に入れるとグレない、
みたいな話になった。

要は疲れ果てさせて、
道を外れる体力を奪うということ。

それは確かに有効な手段だな。

でも、
見かたによっては合法的洗脳のような気もする。

脳みそまで筋肉になっちゃたら、
どうするんだろう。

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