「ゼロスタイル・ミント」。
JTが東京限定で売っているこの無煙タバコを、
果たして禁煙場所で吸っても良いか否か。
この問題は簡単そうで、
なかなか複雑かもしれない。
これ、
火も使わなけりゃ煙も出ない。
つまり禁煙運動家が金科玉条としてきた受動喫煙の危険性が、
限りなくゼロなわけだ。
だって、
パイポをくわえているのと同じなんだもん。
今のところ企業や店舗によって、
対応はまちまちなようだ。
自治体は基本的にOK。
そりゃそうだ。
禁止する法律がないのだから。
企業ではJR東海や日航はOK。
反対の企業や店舗もある。
面白いのは全日空。
同社広報室の見解の一つはこうだ。
吸っている仕草が他の乗客の快適性を損ねる恐れが強い
ほとんど言いがかり。
最初ぼくはそう思った。
それで他の乗客の快適性を損なうなら、
たとえば隣席の人の香水の匂いや、
飲んでる酒の匂いや、
赤ん坊の泣き声や、
携帯メールしてる仕草や、
何でもかんでも禁止にできるではないか!
でもよく考えてみれば、
全日空の言い分にも一理ある。
たとえば、
爆発的に売れているという、
ビール風味飲料。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiunqeQW4iahrJYkB-24BVGZbokGNVnb3jY72QbRdsuMvkgmshcI2DDldZKIh0peQCXkpDys36Nt3KBGPDt967N8yqLaNT5DVKc0Ym26e5MpCb3mgDxfeiOaz6RosYUsnyUO7L_xaLsJ0k/s200/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC.jpg)
アルコールゼロ。
理屈でいけば清涼飲料水と同じなのだから、
ドライバーが運転中に飲んでもOK。
もちろん中学生が飲んでも法律的にはOK。
でも、
あれを片手に車を運転してたり、
中学生が学校の帰りに飲んでたりしたら、
見ている側は確かに不快かもしれない。
だから大事なのは、
他人の不快を互いに配慮する気配り。
つまりマナーなんだよなぁ。
それを健康とか法律とか、
何がしかの大義名分をつけて禁止するから、
線引きが微妙なややこしい商品が次々に開発されると、
対応がヘンテコになってしまうのだ。
ぼくとしてはそのことが、
つまりマナーで解決できるはずのことを、
ルールにしてしまうことが一番不快。
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