少し前が、
ジョン・レノンの誕生日で、
来月には命日が訪れる。
ということは、
毎年この時期は、
ジョンの歌が街に流れ続ける。
イマジン。
理想をイメージすることは、
とっても大切なことだ。
戦争のない世界。
宗教のない世界。
でも、
イメージできれば、
即実行できるわけではないということは、
大人なら誰でも知っている。
空を飛ぶイメージができるからって、
本当に飛べるわけない。
別の角度からみても、
たとえば、
丸い地球を思い浮かべることはできても、
紙に描こうとすると、
いびつになる。
自分の体をイメージ通りに動かすことさえ、
天才以外にはままならない。
でも人は、
きっとこういう風に自分は体を動かしていると、
勝手に錯覚して納得する。
いや、
錯覚することで、
人はかろうじて生きていられるというか。
現実を直視するというのは、
大なり小なり「拷問」だ。
できれば避けて通りたい。
でも、
その拷問に耐えて、
何度も何度も自分の真実の姿を焼きつけ、
修正し、
また見返す、
その苦痛の上にしか、
本当の意味での矯正はなされない。
先日のプロフェッショナルは北島康介だったけど、
彼なんかは、
イメージと身体感覚を一致させる天才なんだろう。
スポーツもそうだけど、
歌うことも同じだ。
いくらこういう風に歌おうと、
イメージを膨らませても、
結果は全然違うことがある、
というよりほとんど。
録音機は残酷だよ。
その時の歌唱を、
鏡のように正確に映し出す。
それを聞くことに耐えて耐えて、
恥の上塗りを何度も繰り返すことでしか、
上達はありえない。
それ以外に、
イメージに近づく道はない。
ほかのことには目をつぶっても、
ここだけは絶対に目をそらすまい♪
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