2010年11月13日土曜日

本題

尖閣ビデオ流出について、
相変わらず報道合戦が続いている。

非常に皮肉だと思うのは、
「○○であることが捜査関係者への取材で明らかになりました」って類の報道。

これって、
その捜査関係者もまた、
守秘義務違反を犯しているということなのだから。

だから、
件の海上保安官を逮捕するなら、
捜査情報をマスコミにリークした奴らも、
全員逮捕しなければならなくなる。

不毛だ。

以上は本日の余談。

夜帰宅すると、
母がテレビを見ていて、
いきなり「渡辺陽一」と画面を指差す。

流行りの戦場カメラマンだ。

驚いた。

名前を間違えずに言えたことに。

こういうケースで、
母はほぼ100%の確率で、
「わたなべそういち」とか、
「わたなべこういち」とか、
微妙に一文字だけ間違えるのだ。

ゆーっくーりーとー話すー彼のことー、
母はー好感をー抱いたよーですー(笑)。

ところで、
先日元町を徘徊した時、
海文堂にも久し振りに立ち寄り、
文庫本を一冊買った。

















「響き合う脳と身体」(新潮文庫)。

古武術家の甲野善紀氏と、
脳科学者の茂木健一郎氏の対談本だ。

これがめちゃくちゃ面白い。

「型」についての甲野氏の発言。

何でも言葉で整理できるレベルでマニュアル化して教えてしまうと、どうしてもマニュアルで説明せきるようなレベルまでしか技術は高まらないんじゃないでしょうか。最初はぎこちなかったけどスムーズにやれるようになった、という次元での成長はあっても、その殻を破って、質的に違う世界に成長することはできない。

その後でこう言いきる。

小さな成功を完全に否定しないと見えてこない世界がある。  

ほんの一部分だけど、
ここだけでも十分に価値はある。

400円。

以上が本代、
いや本題。  

●もちろん、ここだけ読んだんじゃわかんないだろうから、興味があったら、本を読んでみてくださいネ。







0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...