2010年11月23日火曜日

補正

ここ数年お世話になっている物の中で、
こいつはたぶん5本の指に入ると思う。










ZOOM社の「H2」というレコーダーだ。

セッションの時や練習で、
いつも使っている。

こいつ、
本体はプラスチックで出来ていて、
先端のマイク部分も、
本物のマイクのような金属のメッシュで覆われていて、
一見オモチャちっく。

にもかかわらず、
CD以上の音質で録音できる上、
全く丈夫なヤツで、
少々落としたぐらいではびくともしない。

実に「当たり」だった。

それはそうと、
自分の声を初めて聞いた記憶って、
若い人はあんまりない、
というか生まれた時から家庭用ビデオがある時代だから、
記憶にないだろうけど、
ぼくぐらいの年齢だと、
子どものころにようやく、
オープンリールのテープレコーダーが普及したころなので、
鮮明に覚えている人が多いのではなかろうか?

自分のイメージとあんまり違うので、
大抵の人は驚いたことと思う。

ぼくもそうだった。

でも今は録音された声を聞いても、
違和感がない。

これって、
イメージと現実との間のズレを補正する回路が、
頭の中にできたということなのだろうか、、、

昔々、
録音機なんかがないころの名歌手たちは、
自分の本当の声を知らぬままだったのだろうか?

一方ぼくは、
容姿に関しては依然として全く補正ができてない。
ヨドバシなんか歩いていると、
ビデオカメラに映った自分の姿が、
いきなり50型ぐらいのモニターに映し出されていたりして、
そういう時はギョッとする。

だれだこのおっさんは、、、

まるで醜い物から目をそむけるように、
今見たものが現実ではないことを祈るように、
足早にカメラの視界から立ち去る。

美容院や洋服の試着に気が進まないのも、
たぶんそのせいだろう。

「撮られ慣れ」してる若い人には、
考えられないことかもね。

●柳田法務大臣更迭。世論と永田町の声の補正が遅すぎた。

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