ここ数年お世話になっている物の中で、
こいつはたぶん5本の指に入ると思う。
ZOOM社の「H2」というレコーダーだ。
セッションの時や練習で、
いつも使っている。
こいつ、
本体はプラスチックで出来ていて、
先端のマイク部分も、
本物のマイクのような金属のメッシュで覆われていて、
一見オモチャちっく。
にもかかわらず、
CD以上の音質で録音できる上、
全く丈夫なヤツで、
少々落としたぐらいではびくともしない。
実に「当たり」だった。
それはそうと、
自分の声を初めて聞いた記憶って、
若い人はあんまりない、
というか生まれた時から家庭用ビデオがある時代だから、
記憶にないだろうけど、
ぼくぐらいの年齢だと、
子どものころにようやく、
オープンリールのテープレコーダーが普及したころなので、
鮮明に覚えている人が多いのではなかろうか?
自分のイメージとあんまり違うので、
大抵の人は驚いたことと思う。
ぼくもそうだった。
でも今は録音された声を聞いても、
違和感がない。
これって、
イメージと現実との間のズレを補正する回路が、
頭の中にできたということなのだろうか、、、
昔々、
録音機なんかがないころの名歌手たちは、
自分の本当の声を知らぬままだったのだろうか?
一方ぼくは、
容姿に関しては依然として全く補正ができてない。
ヨドバシなんか歩いていると、
ビデオカメラに映った自分の姿が、
いきなり50型ぐらいのモニターに映し出されていたりして、
そういう時はギョッとする。
だれだこのおっさんは、、、
まるで醜い物から目をそむけるように、
今見たものが現実ではないことを祈るように、
足早にカメラの視界から立ち去る。
美容院や洋服の試着に気が進まないのも、
たぶんそのせいだろう。
「撮られ慣れ」してる若い人には、
考えられないことかもね。
●柳田法務大臣更迭。世論と永田町の声の補正が遅すぎた。
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