携帯電話は元町にも自宅にもない。
仕方ない。
近所のドコモショップに連絡すると、
「ケータイ補償お届けサービス」とやらに、
ぼくは加入しているので、
5000円ほどで新品を手に入れられるという。
ラッキー。
ならばすぐにでもと、
前に使っていた携帯を持って(その分だけでもデータを移せると思って)、
ショップに向かう。
すると、
まず警察に盗難届を出してほしいという。
仕方ない。
近くの交番に向かった。
そこで盗難届の受理番号というのを控えて、
再びショップに戻る。
「も、もらって来ました受理番号」
そういうぼくに、
案内の女性がこう言った。
「携帯、ありましたよ」
「は?」
「お客様が交番に行かれた後、確認しましたら、警察からドコモの方にすでに連絡が入っておりました」
「は?」
そんなシステムになってるなんて、
ちっとも知らなかった。
「どこの警察ですか」
「西宮署です」
「は!」
頭の中に「?」が渦巻くが、
とりあえず西宮署に向かった。
署で「かくかくしかじか」説明すると、
おまわりさんは奥へ行き、
しばらくして手に何か持って戻ってきた。
「携帯電話とぉ、煙草とライターも落としませんでした?」
「!」
そ、
そういえばジッポーのライターが、
ここ数日見当たらなかったけど、、、
おまわりさんの手には、
確かに三点セットがそろっていた。
「一体これは、どこで拾われたんですか?」
と尋ねて告げられた場所は、
もろ、
自転車通勤の経路。
なんでそんなところに携帯と煙草とライターを落とすの?
受け取ったあとも、
しばらく考えて、
ようやく思い出した。
あの日朝、
自転車で駅に向かってたら、
道路工事の現場があって、
5センチぐらいの路上の段差にタイヤをとられ、
転びそうになったっけ。
「なんじゃこりゃ、危ないなぁ」と思いながら、
先を急いだあの時の衝撃で、
前カゴのバックから三点セットが飛び出したのだ。
それ以外考えられない。
ひょっとしたら、
後ろの人が声でもかけてくれたのかもしれないけど、
ぼくは音楽で聞こえなかった(のかもしれない)。
「いやはや」というべきか、
「やれやれ」というべきか、、、
携帯は落下の衝撃か、
少し傷ついていたけど、
そんなの問題じゃない。
帰宅してすぐ、
「ケータイデータお預かりサービス」に加入し、
携帯の「位置情報提供」をONにした。
泊まり明けでヘロヘロなところ、
予想外の展開で走りまくり、
しばし放心状態。
少し落ち着いて考えた。
こうやって人生がぼくを甘やかすと、
自分自身が増長しそうでコワイ、、、
●拾って下さった方はもとより、その他関係各位、ご心配をおかけしました。他山の石として、自衛してください●龍馬伝最終回ようやく見れた。かなり期待していた分、かなり落胆した。その件はまたいずれ。
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