2010年11月21日日曜日

優勝

ジュネーブ国際音楽コンクールで、
日本人ピアニストが初優勝したというニュースが、
大きく報じられた。

この萩原麻未さんという女性、
報道されるところによると、
逸話に事欠かないようだ。

なんせ恩師自ら、

「野性児、不思議ちゃん」

と言うぐらいなのだから。

確かぼくが見たNHKニュースでも、
この恩師は「ピアノだけはきっちりしてる」って、
「だけ」のところをやけに強調してたっけ。

マスコミの取材に、
これだけ断言するということは、
よっぽど変わった人、
いわゆる「天然」な人なのだろう。

日本人ピアニストは世界中で活躍しているけど、
正確に弾きすぎて「ロボットみたい」と揶揄する声もあるやに聞く。

そういう中で、
彼女のような「規格外」もいるのだということが、
一番のニュースかもしれないナ。

演奏している映像を見たけど、
時に椅子から腰を浮かし、
鍵盤に顔をすりつけんばかりにして弾く姿は、
どこかジャズピアニストの上原ひろみを連想した。

この「不思議ちゃん」、
NHKの取材に、
「コンクールで自分の未熟さに気づいたので、また勉強したい」
って答えている。

そう、
このコンクールは若手の登竜門。

「今後に期待」って言葉、
こういう人に対してこそ使いたい。

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