ジュネーブ国際音楽コンクールで、
日本人ピアニストが初優勝したというニュースが、
大きく報じられた。
この萩原麻未さんという女性、
報道されるところによると、
逸話に事欠かないようだ。
なんせ恩師自ら、
「野性児、不思議ちゃん」
と言うぐらいなのだから。
確かぼくが見たNHKニュースでも、
この恩師は「ピアノだけはきっちりしてる」って、
「だけ」のところをやけに強調してたっけ。
マスコミの取材に、
これだけ断言するということは、
よっぽど変わった人、
いわゆる「天然」な人なのだろう。
日本人ピアニストは世界中で活躍しているけど、
正確に弾きすぎて「ロボットみたい」と揶揄する声もあるやに聞く。
そういう中で、
彼女のような「規格外」もいるのだということが、
一番のニュースかもしれないナ。
演奏している映像を見たけど、
時に椅子から腰を浮かし、
鍵盤に顔をすりつけんばかりにして弾く姿は、
どこかジャズピアニストの上原ひろみを連想した。
この「不思議ちゃん」、
NHKの取材に、
「コンクールで自分の未熟さに気づいたので、また勉強したい」
って答えている。
そう、
このコンクールは若手の登竜門。
「今後に期待」って言葉、
こういう人に対してこそ使いたい。
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