2010年12月4日土曜日

全貌

「アルマゲドン」って映画を御存じだろうか?

こんなストーリーだ。

ある日、
地球に向かってくる彗星が発見されて、
このままだと地球にぶつかってしまう。

そうすれば人類は恐竜のように絶滅してしまう。

そこで人類は彗星を破壊しようと考えるのだが、
地球から原爆を積んだロケットをぶつけるぐらいでは、
どうにもならないことがわかる。

彗星を破壊するには、
彗星に穴を掘って、
中から爆破しなければならない。

で、
宇宙船の乗組員に選ばれたのが、
海底油田の掘削のプロ。

イマドキの話になぞらえれば、
ハヤブサが着陸した小惑星イトカワに、
チリの鉱山で閉じ込められた33人が、
スペースシャトルに乗って行く、
そんな話だ。

で映画の方だが、
彼らは難関を突破して、
ついに爆弾の設置に成功するが、
リモート装置が故障して、
だれかが手動でやらねばならなくなる。

その「だれか」になったのが、
ブルース・ウィリス演じるハリーだ。

最後、
NASAにいる娘と対話する場面、
泣けるんだなぁ、、、

ベタな話に弱くってねぇ、、、

ってなことはどうでもよく、
この映画で印象に残る場面がある。

冒頭、
地球にぶつかる彗星が見つかったと、
NASAの職員が大統領に報告した時、
大統領が何でもっと早く見つけられなかったんだ」
と当然の疑問を投げかけるのだが、
この職員は「今の予算じゃ、宇宙の3%しか監視できません」と答える。


それがすっごく意外だったことを覚えている。

もっとちゃんと観測してんじゃないのかって思ってた。

事実はともあれ、
地球という一点から宇宙全体をくまなく観測するのは、
確かに難しそうだ。

何が言いたいかっていうと、
他人を知るって、
たぶん望遠鏡で宇宙観測するようなものなのかなぁって。

あるいは、
鍵穴から部屋を覗くようなものか。

結局、
人の全貌はわからん。

想像するしかない。

でも、
想像する余地があるからこそ、
愛も含めた人間関係ってものが成り立つのかもしれない、
って思ったりして。

●ちなみに5分でわかるアルマゲドンはこちら→http://www.youtube.com/watch?v=sDltJM1tYWk

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