年を重ねるにつれ、
1年が短く感じられるのは、
10歳の子にとっての1年は、
その子の人生の10分の1であるのに対し、
50歳の大人にとっては50分の1だからではないか、
というようなことを、
以前に書いたことがある。
これって実は、
「ジャネーの法則」といって、
19世紀から知られているんだってことに、
つい最近気付いた。
自分の発明(発見?)と思っていたのに、
間抜けな話。
ざっくり、
今のぼくの10年が、
5歳の子どもの1年に相当するというわけ。
道理で子どもの成長は早いもんだ。
これはつまり、
心の中に時間の物差しができるということなんだろうけど、
であるならば、
どうにかしてその物差しを「初期化」できないかしらん?
そうすれば、
また子どものころのように、
長い長い1年を有意義に過ごせるのに、
なんて調子よく考える。
でもきっと、
もしそれが可能になって、
子どものころのような、
「常時全開モード」で運転したら、
きっとこの体すぐ壊れちゃいそう(笑)。
子どものころの生き方って、
しらみつぶし的というか、
手当たりしだいというか、
無駄も多いけど労力を厭わない。
大人になると「経験」ってやつで、
何か事にあたる前に、
選択肢をあらかじめ取捨選択する。
それが「成長」ってやつだろうが、
成長によって有益なものまで捨ててしまっている、
なんてこともあるかもかもしれない。
いやむしろ、
大人になって無意識に捨ててしまっている物事の方にこそ、
本当に大切なものがあるかもしれないなんて、
考える秋の夜長(夜明け?)