2011年10月27日木曜日

合点

ふだんはちっとも見ないのに、
「禁煙」の文字につられて録画した、
NHK「ためしてガッテン」。

1.3倍速で見たのだけど、
結構おもしろかったので、
頭の整理の意味ですこし紹介。

金魚の実験が秀逸。

白黒半々に色分けした水槽に金魚を入れると、
習性として全部の金魚が黒い方に集まる。

そこで、
水槽に仕切りをつけて、
強制的に白い方に金魚を寄せ、
そこに薄いニコチンをたらす。

そして改めて、
白黒に分けた真水の水槽に入れるとあら不思議。

金魚は全部白い方に集まった。

ニコチンの快楽は金魚の自然の習性まで変えるという話。

ニコチンは、
アセチルコリンという脳の神経伝達物質に似ており、
さらにドーパミンという快楽物質を脳内に発生させるそうな。

煙草を常用していると、
脳本来のアセチルコリンの生産が減り、
ニコチンに頼るようになっている。

ただこれは禁煙をして数週間もすれば、
本来のアセチルコリンの生産が復活するという。

であるから、
最近の禁煙補助薬を利用すれば、
高い確率で禁煙できるはずなのだが、
一度禁煙成功しても、
1年もすればまた再喫煙していしまう人も多いとか。

これは、
ニコチンとアセチルコリンの関係だけでは、
説明がつかない。

で、
再び金魚実験。

エサを使って金魚に輪くぐりを教えるというもの。

輪をくぐれば、
エサがもらえる。

これを教え込まれた金魚は、
一生、
輪を入れただけでエサがなくても輪をくぐるそうだ。

金魚の中では、
輪くぐり=エサであり、
この関係が一度刷り込まれると、
二度と消せないという仕組み。

一度禁煙しても、
再度喫煙してしまうのは、
喫煙と、
その人の人生の満足とが分かちがたく結びついているから、
といえるようだ。

逆に言えば、
その人は煙草なしでは満足を得られない人間になってしまった。

そしてそれは2度とリセットできない。

では、
禁煙を長続きさせるにはどうすればいいのか。

番組では確か、
禁煙状態で一つでも多くの満足、
喜びを体験することだというふうに説明していた。

新たな満足体験で、
古い体験を塗りつぶせというわけだ。

なぁ~るほど。

科学的にはそういうことなのね。

合点した。

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