一般的にはサヴァン症候群の一例として知られているけれど、
一度読んだ本のページを、
写真のように「記憶」してしまう、
そんな能力を持った人が世の中にはいるらしい。
先日参加した保坂和志の集まりでは、
荒俣宏がそうだと言っていた。
具体的に自分のこととしてイメージはできないけど、
まず心配になるのが脳の記憶容量。
自分が読んだありとあらゆるページを記憶してしまって、
もう容量一杯です、
なんてならないのかな?
まぁ、
ぼくが考えるより、
脳はずっとすごいんだろう。
ま、
とにかくだ、
そういう人は一見して変人に見えるという、
こちらには思い込みがあるけど、
案外、
普通にしてる人に、
実はそんな能力があって、
ただその人は隠しているだけかもしれない、
なんて想像してみる。
ほかにも、
他人の心が読めるとか、
そんなことが出来る人は、
もし普通の社会生活をしたいなら、
自分の特殊能力のことは黙っていて、
秘かに生かす道を選ぶだろう。
世間で占い師とか超能力者と名乗っている人より、
本当にすごい能力の人は、
それを隠しているに違いない。
能ある鷹は爪を隠す。
イエス。
でも、
そういう人が幸せかといえば、
必ずしもそうではあるまい。
例えば、
突然変異で異常に足が速くて、
努力もせずに100メートルで優勝しまくっても、
きっと楽しくないはずだ。
ゆえに、
凡人であるぼくは、
凡人であることを嬉しく思う。
出来ない事がたくさんあるということは、
出来るようになる過程を楽しめるということで、
それは素敵なことだ。
実際、
人生の喜びの大半は、
その過程にある。
年末ジャンボが売り出されているけど、
買ってから結果を知るまでが楽しい、
それに似ている。
人生にしても、
宝くじにしても、
結局はずれる(笑)。
当たるかもしれない、
そう思っていられる間が、
人生の、
そして宝くじの醍醐味なのだよ。
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