2011年12月29日木曜日

背徳

「古代魚」シーラカンスから、
魚と陸上生物双方の遺伝子が見つかった。

そんな記事が今朝の読売新聞に載っていた。

魚が陸に上がって進化する過渡期を知る、
貴重な成果なんだという。

両方の遺伝子を持っているのだから、
遺伝子の総量は魚の3倍、
ほぼ人間並みだったとか。

そんなに沢山の遺伝子を持ったまま、
シーラカンスは何億年も海で生きてきた、、、

不思議な話だ。

遺伝子量が多いから高等というわけではないわけだ。

というわけでもないのだが、
「ジェントルマン」(山田詠美著、講談社)を一気読み。

だれもが認める紳士に裏の顔、、、

そんな宣伝文句に乗せられて、
つい買ったのだけど、
中身は簡単に言えばゲイの恋愛話。

それにしても、
先日の川上美映子もそうだけど、
女性作家の本は、
まず文章が読みやすい。

そういえば、
ひらがな交じり文を扱うのは、
女性の方が先輩だもんね。

それとは別に特筆すべきは、
「ジェントルマン」の文章は、
一人称と三人称、
20年近い過去と現在、
話し言葉と地の文などが、
巧みに織り重ねられていること。

普通こんな書き方をしたら、
読者の頭は混乱しそうなものだと思うけど、
実に自然に読めてしまう。

その文章技術は超絶的。

難しい事をいとも簡単に行う、
これぞプロの筆と言えると思う。

そこは脱帽するけど、
内容は、
う~ん、
「背徳の甘き香り」ってとこなんでしょう、
たぶん。

ということで、
「両性」つながりな二題でした~。

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