「古代魚」シーラカンスから、
魚と陸上生物双方の遺伝子が見つかった。
そんな記事が今朝の読売新聞に載っていた。
魚が陸に上がって進化する過渡期を知る、
貴重な成果なんだという。
両方の遺伝子を持っているのだから、
遺伝子の総量は魚の3倍、
ほぼ人間並みだったとか。
そんなに沢山の遺伝子を持ったまま、
シーラカンスは何億年も海で生きてきた、、、
不思議な話だ。
遺伝子量が多いから高等というわけではないわけだ。
というわけでもないのだが、
「ジェントルマン」(山田詠美著、講談社)を一気読み。
だれもが認める紳士に裏の顔、、、
そんな宣伝文句に乗せられて、
つい買ったのだけど、
中身は簡単に言えばゲイの恋愛話。
それにしても、
先日の川上美映子もそうだけど、
女性作家の本は、
まず文章が読みやすい。
そういえば、
ひらがな交じり文を扱うのは、
女性の方が先輩だもんね。
それとは別に特筆すべきは、
「ジェントルマン」の文章は、
一人称と三人称、
20年近い過去と現在、
話し言葉と地の文などが、
巧みに織り重ねられていること。
普通こんな書き方をしたら、
読者の頭は混乱しそうなものだと思うけど、
実に自然に読めてしまう。
その文章技術は超絶的。
難しい事をいとも簡単に行う、
これぞプロの筆と言えると思う。
そこは脱帽するけど、
内容は、
う~ん、
「背徳の甘き香り」ってとこなんでしょう、
たぶん。
ということで、
「両性」つながりな二題でした~。
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