2011年12月11日日曜日

発掘

帰宅すると、
「ねんきん定期便」ってのが来てた。


あなた様の年金加入記録をお届けいたします。

そうですか。

そう書いてある封筒の中身を見ると、
確かに会社以来ずっと年金を払っていることがわかる。

将来、
いくらぐらいもらえるのか、
試算する計算式ものっていて、
懇切丁寧な説明書きもあるのだけれど、
こういうマス目に数字を書きこんで、
①×③-②=Xみたいなの、
見ただけで拒絶反応が起きる。

本当に簡単にできるはずなのに、
あれ見ると、
「あーもーいーや」ってほったらかしになる。

でも何気に封筒を見ると、
「ねんきんネット」のご案内を同封しました、
とあるではないか。

これならパソコン経由でささっと、
自分の年金記録や給付予想ができるらしい。

そりゃ便利だと、
サイトに接続すると、
まずは「ご登録」からだ。

それはしゃーない、
まずはアクセスキー?

封筒の中の紙切れの束をめくって、
やっと見つけた。

入力して、
それで?

基礎年金番号を入力してください?

すんません、
ぼく自分の基礎年金番号知らないんですけど、、、

基礎年金番号は、お手元にある以下の書類でご確認いただけます。

1. 年金手帳
2. 基礎年金番号通知書
3. ねんきん特別便
4. 平成21年度・22年度にお送りした「ねんきん定期便」 (※)
5.国民年金保険料の納付書、領収書
6.年金証書
7.各種通知書等

※平成23年度(平成23年4月)以降にお送りする「ねんきん定期便」には、基礎年金番号を記載しておりません。その理由は、平成23年度以降の「ねんきん定期便」には、「ねんきんネット」をご利用いただくために「アクセスキー」を記載していることから、第三者がお客様になりすまして利用申請を行うこと等を防止するためです。

どっかにねんきん特別便とかなかったっけなぁ。

机をひっくり返すも見つからず。

あーもーいーや。

その代わり、
勤続20周年の時にもらった旅行券やら、
昔使ってたボイスレコーダー!が発掘された。

いやいや、
恐る恐る再生しようとしたら、
電池が切れていた。

単四電池はどこや~。

また物探し。

でも、
さすがに電池はあったので、
気を取り直して再生した。

恐らく6年前のぼくの声が一件だけ残されていた。

内容は下らないのだけれど、
その声に少々驚いた次第。

若い。

当たり前だけど。

かなり精神的に大変だったころのはずなのに、
精いっぱい優しく丁寧に話している自分が、
哀れでいじらしい。

お前は今地獄だと思っているだろうけど、
あと2年もすれば、
まだまだ天国だったと思い知るよ。

若い声の主に忠告してやりたくなった。


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