サッカークラブW杯の決勝を観戦して、
メッシってF1カーみたいって思った。
F1って、
スポーツカーの中でも最高クラスだけど、
ぼくが運転したって、
きっとまともに走ってくれないだろう。
あのモンスターマシンを速く走らせるには、
優秀なスタッフやドライバーが不可欠だ。
それと同じように、
メッシというプレイヤーにちゃんとプレーさせようとするなら、
彼以外の10人の選手はもとより、
監督やスタッフなど、
すべてが最高級でないといけないのだ。
すごいサッカープレーヤーって、
たった一人で状況を打開して、
得点してしまうようなイメージを持つけど、
そういう人も確かにすごいけれど、
メッシはそのタイプじゃない。
アルゼンチン代表のメッシが、
精彩を欠くことが多いのも、
きっとそういうこと。
メッシが駄目なんじゃなく、
メッシのポテンシャルを引き出せない周囲が駄目なのだ。
その代わり、
今日のバルサのように、
最上級のお膳立てをすれば、
メッシの能力は他の追随を許さない。
今日の2得点なんて、
簡単そうに決めたけど、
まったく別次元のすごさだった。
ペレやマラドーナや、
歴史上、
凄い選手はキラ星のごとくいるけれど、
メッシの恐ろしさは独特だと思う。
サントスだっていわゆる凄いチームだ。
ネイマールだって超のつく天才プレーヤーだ。
でも、
そのサントスでさえ、
ネイマールでさえ、
バルサの前では何もできなかった。
メッシを頂点として、
11人全員がひとつの生き物のように、
現在から少し先の戦況を、
同じイメージとして持ち、
正確無比に実行する。
これほど突出して強いチームは、
なかったに違いないし、
たぶんこれからも当分現れないように感じた。
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