2011年12月19日月曜日

突出

サッカークラブW杯の決勝を観戦して、
メッシってF1カーみたいって思った。

F1って、
スポーツカーの中でも最高クラスだけど、
ぼくが運転したって、
きっとまともに走ってくれないだろう。

あのモンスターマシンを速く走らせるには、
優秀なスタッフやドライバーが不可欠だ。

それと同じように、
メッシというプレイヤーにちゃんとプレーさせようとするなら、
彼以外の10人の選手はもとより、
監督やスタッフなど、
すべてが最高級でないといけないのだ。

すごいサッカープレーヤーって、
たった一人で状況を打開して、
得点してしまうようなイメージを持つけど、
そういう人も確かにすごいけれど、
メッシはそのタイプじゃない。

アルゼンチン代表のメッシが、
精彩を欠くことが多いのも、
きっとそういうこと。

メッシが駄目なんじゃなく、
メッシのポテンシャルを引き出せない周囲が駄目なのだ。

その代わり、
今日のバルサのように、
最上級のお膳立てをすれば、
メッシの能力は他の追随を許さない。

今日の2得点なんて、
簡単そうに決めたけど、
まったく別次元のすごさだった。

ペレやマラドーナや、
歴史上、
凄い選手はキラ星のごとくいるけれど、
メッシの恐ろしさは独特だと思う。

サントスだっていわゆる凄いチームだ。
ネイマールだって超のつく天才プレーヤーだ。

でも、
そのサントスでさえ、
ネイマールでさえ、
バルサの前では何もできなかった。

メッシを頂点として、
11人全員がひとつの生き物のように、
現在から少し先の戦況を、
同じイメージとして持ち、
正確無比に実行する。

これほど突出して強いチームは、
なかったに違いないし、
たぶんこれからも当分現れないように感じた。

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