2011年12月18日日曜日

復讐

TSUTAYAで久々にレンタルした、
「復讐捜査線」(マーティン・キャンベル監督)が、
意外な当たりだった。

警察官が殺された娘の敵討ちする話なんだけど、
そこに国家機密の話やら、
放射能の恐怖やら、
自然保護団体の胡散臭さやらが絡んでいて、
地味に考えさせられる。

メル・ギブソンが久々の主演で、
低予算と思われるこの映画で、
とびっきりの存在感を放っていた。

登場人物の台詞の中に、
「真実なんて本当はないんだ。真実らしくみえる嘘があるだけだ」
「物事は複雑にすればするほど、追及が難しくなる」とか、
なかなか奥が深い。

そしてこんなことを思った。

ガラスに「し」と書かれているとしよう。

こちら側から見れば確かに「し」だけど、
反対側からは「J」にも見える。

この場合の真実は、
「し」でもあり「J」でもある。

見る人の立場によって、
同じ物事でも正反対の「真実」が存在しうる。

この映画では、
世間に知られてはマズいことを、
闇から闇へと葬り去る人たちが次々出てくる。

特に、
ロシア人(?)と思われるなぞの男の存在は出色で、
この映画を単なるサスペンスではない作品に押し上げている。

それにしても、
「復讐捜査線」って邦題はいただけないな。

ちなみに原題は、
「EDGE OF DARKNESS」(闇の縁)。

●本年最後のチョコパは美味しかった。さぶかったけど、、、

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...