2011年12月16日金曜日

熱血

会社の後輩に今日、
ぼくは「熱血」なのだと教えられた。

何でも、
出来のよくない若手に、
あれこれ教えているところを、
別の若手が見ていたようで、
そんな風に広まっているらしい。

その若手だけズルい、
などとも言われているとか。

学校のえこひいきじゃないっちゅうの。

ぼくは自分を熱血漢などと思ったことなどないし、
それには心底驚いた。

と同時に嬉しかった。

組織内でのぼくの立場や、
ゴチャゴチャしたこと抜きで、
純粋に仕事への姿勢を見ていてくれる人が、
この会社にもいたことが。

ぼくは何も特別なことは教えていない。
ただ自分が何度となく痛い目にあってきた経験から、
役に立つと思うことを伝えているだけだ。

秘伝でも何でもない。

でも、
後輩によると、
教えた内容よりも、
教え方が受けているようなのだ。

説教臭いオヤジと思われてはいないようだ。
それは救い。

などと思っていると、
最後に後輩はこう言った。

「でも一番弟子は私ですから」

オヤジキラーな奴である。

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