2011年12月13日火曜日

史実

BSプレミアで先日見た「歴史館」は、
真珠湾攻撃に至る過程を、
最新の資料で振り返ったもので、
とても見ごたえがあった。

奇襲とされる真珠湾攻撃だが、
実は宣戦布告していたとか、
ルーズベルトからの親書が、
天皇の元に届くのがなぜか遅れたとか、
これまで断片的に伝えられてきた事実が、
かなりまとまった流れとしてつかめた。

ぼくが総合的に受けた印象では、
戦争なんて結局、
どちらが正しいかではなく、
どちらの主張に分があるか、
という点が重要だということだ。

アメリカは日本と戦争したがっていた。

ただそのための大義名分が欲しかった。

真珠湾はその格好の材料だった。

9.11からイラク戦争へ続く流れと、
まったくよく似た構図である。

日米とも、
互いの暗合を解読していて、
双方の手の内は分かっていたが、
すべての情報が大統領に集約されるアメリカに対して、
日本は陸海空軍と外務省、
それぞれが情報を抱え込んでしまった。

これもまた、
3.11とまったくよく似た構図である。

歴史に学ぶというけれど、
70年たっても、
あんまり変わっていない。

特に日本。

成功例を踏襲するアメリカはまだマシで、
失敗に対して無反省で、
同じ失敗をまたも繰り返す日本は、
愚の骨頂。

学校では現代史から教えるべきって、
何かで読んだけど、
本当にそうだなぁって思う。

旧石器時代の話もいいけど、
江戸時代ぐらいまでは、
1学期で終わらせちゃって、
あとは明治から平成までを、
がっちり学んでほしいな。

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