BSプレミアで先日見た「歴史館」は、
真珠湾攻撃に至る過程を、
最新の資料で振り返ったもので、
とても見ごたえがあった。
奇襲とされる真珠湾攻撃だが、
実は宣戦布告していたとか、
ルーズベルトからの親書が、
天皇の元に届くのがなぜか遅れたとか、
これまで断片的に伝えられてきた事実が、
かなりまとまった流れとしてつかめた。
ぼくが総合的に受けた印象では、
戦争なんて結局、
どちらが正しいかではなく、
どちらの主張に分があるか、
という点が重要だということだ。
アメリカは日本と戦争したがっていた。
ただそのための大義名分が欲しかった。
真珠湾はその格好の材料だった。
9.11からイラク戦争へ続く流れと、
まったくよく似た構図である。
日米とも、
互いの暗合を解読していて、
双方の手の内は分かっていたが、
すべての情報が大統領に集約されるアメリカに対して、
日本は陸海空軍と外務省、
それぞれが情報を抱え込んでしまった。
これもまた、
3.11とまったくよく似た構図である。
歴史に学ぶというけれど、
70年たっても、
あんまり変わっていない。
特に日本。
成功例を踏襲するアメリカはまだマシで、
失敗に対して無反省で、
同じ失敗をまたも繰り返す日本は、
愚の骨頂。
学校では現代史から教えるべきって、
何かで読んだけど、
本当にそうだなぁって思う。
旧石器時代の話もいいけど、
江戸時代ぐらいまでは、
1学期で終わらせちゃって、
あとは明治から平成までを、
がっちり学んでほしいな。
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