2012年1月9日月曜日

手順

正月遊びに来てくれた姪に、
木製のパズルに挑戦してもらった。

前にこのブログでも紹介したことがあるのより、
もっと複雑なヤツだ。

当然のことながら、
姪は悪戦苦闘する。

ぼくはその様をニヤニヤ見ながら、
バラバラの状態から完成するまで撮影した、
写真を小出しにしながら、
少しずつ出来あがるのを見守った。

どんなに複雑であっても、
「パズル」と名が付いている限り、
「解」はある。

だから写真であっても、
手順を示してもらえれば、
何とか完成させることができる。

それは当たり前のことだ。

手順がわかれば、
出来たも同然、
苦労はしないのである。

手順書なしに取り組めば、
かの木製パズルは、
恐らく姪の手で完成させることは、
できなかっただろう。

ことほどさように、
手順というものは大事だ。

仕事でも、
私生活においてでも、
手順がわかっていれば、
これほど楽なことはない。

だが現実は、
手順がわからないことだらけだ。

もちろん手順書はない。

ひとつ手順を間違えただけで、
永遠に解けないかもしれないし、
そもそも解があるのかどうかさえ怪しい。

そういう複雑怪奇な世界を、
ぼくらは生きている。

だから手順書なしで自力で解いたパズルのことは、
その人にとっては貴重な財産で、
次の現実に対する大きな参考になる。

大人になるということは、
成長するということは、
そうやって、
ひとつひとつ、
自力でつかんだ手順を増やすことだともいえる。

しかしながら現実は、
いくら手順の引き出しを増やしても、
全く新たな難題を突き付けてくるのだ。

さて、
あなたの直面する現実は、
あなたがこれまで手にした手順で解けるだろうか?

ひょっとすると、
すでにあなたは、
手順を間違えてしまったのではないか?

いや、
そもそも、
その現実に「解」は存在するのだろうか?

よくよく考えてみることだ。

時間はある。

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