遅まきながら、
オウム平田信のことを書いておこう。
年が明けて未明のテレビを見ていて、
速報で知った時は、
幽霊が現れたような不気味さを感じた。
晦日の東京をさまよった幽霊。
その手応えのない恐怖は今も同じである。
17年間ものあいだ、
どこで何をしていたのか。
警察をコケにしたような、
出頭の仕方も、
何となく腑に落ちない。
実際に警察力は落ちているのかもしれない。
オウムと聞いただけで嫌悪感を覚える世代も、
もう中年以後かもしれない。
阪神大震災の年にサリン事件を起こした連中が、
東日本大震災の年にまた人騒がせなことをするのも、
単なる偶然なのか。
まったくもって、
空気を読めてないというか、
読めているかいうか。
少なくとも、
警察の強烈な目覚ましになったことは、
間違いない。
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