先日73歳で亡くなった、
アートディレクター石岡瑛子に関する、
生前唯一のドキュメンタリー番組、
NHK「プロフェッショナル」を再放送していた。
これ、
最初の放送の時も見たのだけれど、
やっぱりまた見てしまった。
「1ミリが世界を変える」
すごい言葉だなぁ。
この番組、
必ず「あなたにとってのプロフェッショナルとは」って、
出演者に尋ねて、
石岡もそれについては答えているのだけれど、
ぼくは、
この言葉こそ「プロフェッショナル」そのものを表現していると思う。
映画とか舞台芸術という分野で、
1ミリにこだわり抜くこと。
客席から見たら絶対に違いが分からないような、
その1ミリに妥協しない姿勢。
その言葉の意味について、
番組の中で石岡は、
「スタッフの意識が100倍違ってくる」
みたいに言ってた。
だれにも気づかれない1ミリにこだわる人にこそ、
周囲の人は尊敬の念を抱き、
自分もその情熱の中に飛び込みたいと思うのだろう。
似たような言葉に、
「本質は細部に宿る」っていうのもあるけど、
「1ミリが世界を変える」の方が具体的でいいな。
翻ってジョブズのこだわりも、
結局そういうことだったのだろうと推測する。
「私は目隠しされた馬みたいに、死ぬまでは知り続けるのよ」
70歳過ぎてなお、
ニューヨークの街中でそう言い切った彼女は、
恐ろしくカッコよかった。
見終わって、
背筋がしゃんとした。
合掌。
●本日あらためて「もといちの日」の連絡メールを送った。開始時間を6時半に変更します。今年も十数人の楽しい集まりになりそうです。鳴尾高校出身のあなたも参加しませんか?飛び入り歓迎ですよ(笑)
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