2012年1月4日水曜日

正夢

新年早々、
恐ろしい夢を見た。

とても好きな人が困難に直面している。

ぼく自身は、
その困難はどうでもいいと思っているのだが、
好きな人のためならと精一杯努力して、
何とか克服してあげようとする。

そしてようやく何とかなりそうになった、
出口が見えたその時、
「仲間」の一人に銃で撃たれる。

左足に8発。

銀玉鉄砲のような小さな銃だけど、
至近距離から撃たれた弾は、
ぼくの左太ももに命中する。

6発続けざまに撃たれ、
もう弾切れだろうと思ったら、
あと2発残っていた。

装てんできる弾は6発のはずだと、
ぼくは何となく思っていたからなのだが、
銃は回転式ではなく自動式だった。

そうか、
だからか、
と夢の中のぼくは納得する。

撃ち終わった相手は銃を捨てどこかへ消える。

残された銃の弾倉を見ると、
空っぽだった。

全部撃ったのかと思った。

左足からあふれ出る血を見ながら、
ぼくはぼんやり目が覚めた。

これは「正夢」だ。

いや、
現実が先にあったのだから、
正確には正夢とは言わないかもしれない。

もちろん、
実際に銃で撃たれたわけじゃないけど、
ぼくが受けた衝撃は、
そのようなものとして、
まざまざと残っている。

あの驚き、
悲しみ、
苦しみは、
何年たっても消えないのだと、
今更ながら思った。

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