2012年1月23日月曜日

記録

夕飯の食卓からNHKニュースを見ていたら、
思わず耳を疑った。

「政府の原子力災害対策本部の議事録が作られていなかった」

3.11以後今日にいたるまで、
福島原発事故にかかわる様々な決定が、
どういう話し合いでなされたか、
まったく記録されていないというのである。

これは国家犯罪でしょ。

どう考えたって。

普通考えられるのは、
最初は作成したのだけれど、
これ、
公式に記録しちゃまずくね、
って話になって廃棄、
あるいは存在しないことにしたというシナリオ。

原子力安全・保安院は、
「忙しくて作成できなかった」と言い訳しているそうだが、
もし本当なら言語道断を通り越している。

そんな事をしらっと言うところがまた、
ムカつく。

小学生の児童会でも議事録ぐらいは作ります。

先日「スピーディ」の事について書いたけど、
これはもう、
国家賠償とか刑事責任を逃れるための、
意図的かつ組織的な隠蔽工作でしょ。

それとも、
対策本部なんてかっこつけて、
実際は何も会議らしきものは開かれてなかったのかも。

いずれにせよ、
第二次大戦の時と同じ、
いやそれ以下だな、
この国は。

JR福知山線脱線事故もそうだが、
あれだけの事故を引き起こしといて、
事後処理のまずさも含め、
組織としてだれも刑事責任を負わない無責任体質。

誰かを血祭りにあげたいわけじゃない。

でも、
これじゃ反省しようにも、
その材料すらないことになるじゃないか。

故郷を追われ、
放射線障害の恐怖に怯え、
これから何十年も生きていく子どもたちに、
一体何と説明すればいいのか。

民主党政権、
許さん。

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