2012年1月5日木曜日

年玉

大学4年の姪に、
この正月、
「最後のお年玉」をあげた。

そこで、
特別にメッセージを添えた。

ぼくは生まれて半世紀近くになるけれど、
それでも毎年、
現実は厳しいと痛感します。


現実はいつも複雑で難しいものなのです。

なぜこんな、
説教じみたことを書いたかという、
その説明は省くけど、
今や年に1度ぐらいしか会えず、
しかも真剣な会話などしするわけでもない、
可愛い姪への「叔父の小言」である。

前にも書いたかもしれないけれど、
小林秀雄は講演の中で話している。

「正しい事なら小学生でもわかる」

現実は黒白つかない、
灰色だらけで構成されている。

それでもぼくらは、
それらを「黒」とか「白」とか、
判断しなければならない。

大人は先の見えない灰色の海を泳ぐ。

それとは全く関係ないけれど、
最近いいなと思った言葉に、
「欲しい物ではなく必要なものを」というのがある。

買い物の時の心得、
みたいなもんだったかな。

この基準であれば、
実際のところ、
買うべき物などほとんどない。

この言葉はなかなか応用が効きそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...