2012年1月12日木曜日

限界

深夜の会社で、
音を消して画面だけのテレビに、
サッカーの沢と競泳の北島のツーショット。

どうやら対談しているらしい。

「諦める」という言葉が、
人生の辞書にないような二人。

何を話しているのか、
非常に興味があったけど、
ボリュームを上げるのはやめた。

ちょっと今の気分じゃないんだよね。

思えばぼくの半生、
何か強烈にしたいことがあって、
でも泣く泣く諦めたみたいな意味で、
本当に何かを諦めたことって、
なかったような気がする。

もちろんそれは、
もちろん沢や北島みたいな、
「ネバーギブアップ」って感じじゃなく、
逆に「絶対やってやる」的な物事がなかった、
という方に近い。

つまりこういうことだ。

簡単に断念できるような欲求に、
「諦め」という言葉はふさわしくない。

そういうのは単に「途中でやめた」、
あるいは「ほかの何々に変えた」、、、

もっと軽い言葉で十分だ。

だから逆説的だけど、
「諦め」という言葉がふさわしい人は、
「諦めない」という気がするのである。

ところで、
「諦める」という言葉は、
もともと仏教から来ていて、
「明きらむ」=「真理を追究する」という意味であったとか。

そこから、
諦めるとは、
「自分の限界を知る」という意味から派生したという。

なるほど。

自分の限界を認めない、
そんな人が諦めない人、
つまり沢であり北島なのであると、
ひどく納得。

だから、
そもそも自分の限界を知ろうともしない、
ぼくのような人間は、
諦めた経験がないのである。

激しく納得。

いやぁ、
ツーショット映像だけで、
こんなに考えさせてくれる、
お二人はさすが。

と、
またまた納得した次第(笑)

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