深夜の会社で、
音を消して画面だけのテレビに、
サッカーの沢と競泳の北島のツーショット。
どうやら対談しているらしい。
「諦める」という言葉が、
人生の辞書にないような二人。
何を話しているのか、
非常に興味があったけど、
ボリュームを上げるのはやめた。
ちょっと今の気分じゃないんだよね。
思えばぼくの半生、
何か強烈にしたいことがあって、
でも泣く泣く諦めたみたいな意味で、
本当に何かを諦めたことって、
なかったような気がする。
もちろんそれは、
もちろん沢や北島みたいな、
「ネバーギブアップ」って感じじゃなく、
逆に「絶対やってやる」的な物事がなかった、
という方に近い。
つまりこういうことだ。
簡単に断念できるような欲求に、
「諦め」という言葉はふさわしくない。
そういうのは単に「途中でやめた」、
あるいは「ほかの何々に変えた」、、、
もっと軽い言葉で十分だ。
だから逆説的だけど、
「諦め」という言葉がふさわしい人は、
「諦めない」という気がするのである。
ところで、
「諦める」という言葉は、
もともと仏教から来ていて、
「明きらむ」=「真理を追究する」という意味であったとか。
そこから、
諦めるとは、
「自分の限界を知る」という意味から派生したという。
なるほど。
自分の限界を認めない、
そんな人が諦めない人、
つまり沢であり北島なのであると、
ひどく納得。
だから、
そもそも自分の限界を知ろうともしない、
ぼくのような人間は、
諦めた経験がないのである。
激しく納得。
いやぁ、
ツーショット映像だけで、
こんなに考えさせてくれる、
お二人はさすが。
と、
またまた納得した次第(笑)
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