2012年7月20日金曜日

解凍

ある朝、
15歳の少女が目覚めたら、
見知らぬ家のベッドにいて、
鏡を見ると、
そこには30歳になった自分が写っていて、
驚く間もなく、
「ママー」と駆け寄ってくる子ども、、、


まるでタイムマシーンにでも乗ったかのような、
SFみたいな話が実際にあったそうだ。

もちろん実話なので、
ちゃんとした訳がある。

タネを明かせば、
30歳の女性が直近15年分の記憶を失ったのだ。

だからその女性は自分を15歳だと思っていた!

この女性の場合は極端だけど、
何とかという病気で、
決して珍しいものではないんだとか。

自我っていうものについて、
あらためて考えさせられる。

数年前に、
冷凍人間の自我について考えた事がある。

仮に冷凍人間が実現したとして、
解凍されたその人の自我は、
果たして冷凍前と同じなのだろうか?

眠りから覚めた人と同じように、
何の疑問も抱かずに冷凍前の自分を、
今の自分と思えるのだろうか?

最初に紹介した女性のように、
記憶と自我は密接に関係する。

記憶というものが、
単なる脳細胞の状態であるならば、
解凍人間の自我はやはり、
冷凍前の自我と同じと考えるのが自然に思えるけれど、、、

何年たっても難しい問題。

回答できません(笑)

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...